[携帯モード] [URL送信]

∞陰陽道探究∞
五壇祈祷修法
陰陽道は、あらゆる呪術
の集大成というべき
多面性があります。

そのすべてを語ろうと
すれば、それこそ沢山あります

なお、阿倍晴明などの
陰陽道ではセーマン
(五芒星)やドーマン
[九字]を符呪(呪術)に
使用しますが、西洋魔術
と混同類似していて
陰陽道にも魔法円が存在する



『五壇祈祷法』
(ごだんきとうほう)
●国家の健康を祈願する
一大修法

陰陽寮の陰陽師は、国家
から災害、疫病、争乱を
祓う国家の主治医
でもありました。

国家安泰(あんたい)
五穀豊穣、加持祈祷を
する場面こそ陰陽寮の
最大の見せ場だといって
もよい

国家の健康を祈願する
修法には、五壇祈祷法
が用いられる。

この祈祷法は陰陽五行説
を踏まえたものであり
五壇には五行の祭壇
という意味がある。

この法ではまず、万物の
基本要素である
木(もく)火(か)土(ど)
金(ごん)水(すい)に
該当する物実(ものざね)
が用意されます。

木は榊(さかき)
火は蝋燭(ロウソク)
土は器に盛った土であり
金は小刀
水は鉢に入れた清水

それらの物は五行の方位
の配当にのっとって

それぞれ、東、南、中央
西、北という位置関係で
壇上に配置されます。

その際に陰陽師は髪と
体を洗いヌサ(串の先につけた麻)で身体を打って
清めて、いよいよ祈祷を
はじめる。

壇上に置かれた
五つの物実にむかって

ひとつずつ順番に五行の
相生をたたえる呪文を
唱える。

その順番は
水→木→火→土→金になる
水に祷る呪文は

@「水生木大吉、祈願円満」
以下は、木・火・金の
物実にたいして

A「木生火大吉、祈願円満」

B「火生土大吉、円満成就」

C「土生金大吉、円満成就」
D「金生水大吉、円満成就」
の呪文が唱えられていく

そのさい、陰陽師は、
それぞれの呪文の前に
クナドという道具を
(桃の木の枝を一尺三寸の長さに切ったもの)
を左回りに三回、右回り
に三回、さらに左回りに
三回廻す。

そのほかにも儀式の厳粛
さを盛り上げるためにも
さまざまな動作が付け加えられますが

この祈祷のポイントは、何より陰陽五行説の理論にある
この祈祷は陰陽五行説の
実演であるといってもいい
万物の流転と人間世界の
動向を結びつける天人相感の基本的原理に立って

万物の構成要素である五行の相生を讃えながら
国家安泰を祈る儀式には

数学的なロジックさえ感じます。



『九字(陰陽道)』


臨(リン)兵(ビョウ)
闘(トウ)者(シャ)
皆(カイ)陣(ジン)
裂(レツ)在(ザイ)
前(ゼン)の9字
はドーマンとも言われ、

起源は道教[道家]
になり中国の[抱朴子]
に見られまする。

山に入る際に邪気を
かわすための呪文をその
起源としています。

陰陽道においては
この九字の意味は
それぞれ
「青龍」「白虎」
「朱雀」「玄武」
「勾陳」「帝后」
「文王」「三台」
「玉女」の意を表す
九星九官のことです。
道家から伝わり陰陽道が
好んで使いて、のちに
陰陽道にかぎらず
修験道、兵法、密教など
で広く使われるように
なりました。

一気に唱える事で
一切の災厄を遠ざけたり
唱えながら手印を結ぶ
ことにより悪霊や邪気を
遠ざけ災いから
身を守るとされます。

災厄から身を護る呪文と
され多くの変化系があり
これを呪なう際には、
両手で印を形成して唱える
剣印の法と手刀で四縦と
五横に(九字を切る)
破邪の法がありますが
陰陽道は好んで破邪の法
を用います。

もともとは入山時に唱え
呪えるべき「秘呪として
「臨・兵・闘・者・
皆・陣・列・前・行」と
あり末尾に異同があります









[*前頁へ][次頁へ#]

7/17ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!