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食べたな!‖石榴の誘惑


みどりいろしたあなたは何時でもあたしの手を掴んであたしを台風みたいに振り回す

しかししかし鮮やかなサーモンピンクとショッキングピンクを足されたあなたは彩を欠いて

其れでも貴方は美しいと偽物と簡略化

狡猾な彼奴を騙して騙して戯れ言を

あたしを騙しても何も産まれない

部屋に這い廻る朱色の紐に鈴を付け

りぃんりぃん

鬼籍に記されたあのひと達を慰める(嘘!本当は可笑しくて仕様がなくてわたしは走り回る、の、です!)


慶びに湧く山吹色を撲殺して彼奴を雑人だと罵り倒し

漫(そぞ)ろ言に乗せるは最早奇声と化した悲鳴と吐血の名残


血飛沫浴びて無意識に足を組むメスブタに火を着けて

トロイの木馬に乗せてあたしを浚って行ってよ

インディゴブルーの夜に


きらきらとした星は見えなくて良いでしょうあたしはトロイの木馬ですもの

あんたの言葉で満たして、充たされたいの

それまであたしは大切なものばかり無くしてしまって空っぽになるでしょう

貴方の熱を空っぽになあたしに注いでよ

あああああたしも貴方にとってはメスブタのように

背中に爪を立てて



そして火を着けてあたしを殺して

喉が枯れるまであたしの名前を呼んで

声帯潰したら笑ってあげるよ業火の中で


バイバイあんたの罪悪感


みどりいろした

幸せでしたあああああああああああああはははははははは嘘だよぉぉぉぉぉぉう


げらげらげらげらげらげらげらげら

(喝采!喝采!)

トロイの木馬は崩れ去り

あんたの言葉と星屑になりました



(なんで、あたしを、おいていった、の!)









泣いても仕方ないので立って歩く事にしました。

(途中で見つけた石榴があなたの頭に見えた。わたしは愛しくて其の石榴をわたしはわたしは食べた。ざくろの、ざくろの果汁があたしの咽を濡らして、)




嗚呼死んで仕舞いたい。







end


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