1-C[1年crazy組] 0.04 「カカシ先輩、ここはどこでしょう…忍五大国にこのような場所は存在しませんよ」 「ホント、どこだろーね?」 「ボクの超獣偽画のネズミ、火影邸へと情報を持って行くようにしているんですけど、この場所から動こうとしません…」 「うわ、ここガス臭ェな!」 「ワン!」 サクラの迫真の演技はなんとかおさまったものの、慣れない環境に皆がざわめきだす。 「ヤマト、トランシーバー持ってる?」 「持っていますけど繋がるかどうかは…」 取り出したトランシーバーのスイッチを入れ、カカシへと手渡した。 古びているが、使用上問題ない。 「こちらはたけカカシ。応答願います」 [カ…カシか、どう…かし…たか…] 電波が悪いが、なんとか繋がった。 とぎれとぎれにトランシーバーの向こうに聞こえる声は五代目火影、綱手のものだった。 「原因は不明ですが、カカシ班とヤマト、ヒナタ、サイが忍五大国にはない場所へと来てしまいました」 […どう…いうこ…とだ?] 「そのままの意味です」 [という…と?] 「ビルが沢山立ち並んでいます、それと地面には鉄の塊が5、60`の速さで移動しています。間違ってもここは忍五大国ではない…ということです」 [・・・そうか] しばしの沈黙。 綱手は考え更けているようだった。 [・・・そういえば、鉄の塊という言葉…聞き覚えがあるな…] 「本当ですか!誰が言っていたんです!?」 小さな光明を見つけたカカシは急かすように綱手に問いた。 [←][→] [戻る] |