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黒白ノ風
204 過食
ジュージューと小気味のいい音がそこら中から聞こえてくる。
久々の再開の意もこめて焼肉屋にやってきた元下忍ルーキーズ。
店の外からも焼肉を焼くにおいがしたのに、店の中ではそれ以上に香ばしいにおいで食欲をそそられた。

再開の話も中盤。
久々に会った元下忍ルーキーズは幾分か成長し、顔付きも大人びていた。
シノなんか更に無口に磨きがかかっていてこのままいったらしゃべらなくなってしまうのではないかと思わさられた。

・・・焼肉か。
最近ずっとおいしいもの食べてる気がするよ。
昨日の夜は麻婆豆腐にミネストローネスープにグラタン、ご飯もろもろ。
今日の朝は納豆に秋刀魚の塩焼きにポテトサラダ、ご飯もろもろ。
…食べ過ぎじゃん。
太るわ!
・・・こうなったらなんとかしてカロリーを消費せねば。

 「あぁそうだ」
シカマルが思い出したかのように口を開いた。
 「明日中忍試験あるんだが、どうする?」
もうそんな季節か。
懐かしいね、中忍試験。
でも、私にどうする?なんて言われてもねぇ。
 「…この中で中忍じゃないの、お前だけだぜ?」
 「ぇ」
みんなもう中忍なのか!?
時間って本当に経つの早いね。
…それに軽く疎外感。

 「出させていただきます!」
これはもう中忍に昇格するしかない!
それに運動にもなるしね。
中忍になってカロリー消費して、一石二鳥じゃん!
 「じゃあアンコさんに言っておくぜ」
 「よろしく!!」

この後もサスケが里抜けしたこと、ナルトが修行に行ったことなど様々な話をどっぷりと日が暮れるまでした。
明日私が出る中忍試験の集合時間は午後2時。

8人分(チョウジ含)の遠慮という言葉を知らないかの如く食べた焼肉の代金はもちろんアスマ先生に付けたらしい。

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