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黒白ノ風
190 朝食
寝起きの狂ったサスケに危うく殺されかけた。
まぁサスケの寝ぼけた姿を拝めただけでもよかったのだが。

その後、私は聞きたいことがあるので大蛇丸の気配を探っているところだ。
大蛇丸のチャクラは極めて微量で察知しにくい。
流石オカマでも木の葉の三忍といったところであろうか。

そうして行き着いた場所には大蛇丸と、大蛇丸がいるテーブルの上には朝食が用意されていた。

 「あら、調度いいところに来たわね」
私の存在に気付いた大蛇丸。
おはようと言わんばかりだ。
 「ん、すげーナイスタイミングだね」
テーブルに並ぶのは納豆、味噌汁、秋刀魚の塩焼き、ポテトサラダ。
朝からこんなにメニューが豊富でバランスのとれた食事をしていることに少しびっくりした。
同時に大蛇丸達はこんな規則正しい生活をしているのかと関心もした。

 「わざと時間合わせて来たんじゃないかい?」
ここで水をさすようにカブト。
 「うっせーよメガネ」
…絶対私カブトに嫌われてるよな。
別に私は嫌いってわけじゃないのに。
むしろメガネでうざくて行動が痛くていじりがいがあるから好きな方なんだけどな。
…まぁ遠回しに嫌いって言ってるようなものか。

そんなことを思いながら私朝食に箸をつけはじめる。
 「ふぅ、オロッティーさ…」
ガチャ
ため息を一つつきながらサスケの寝起きのことについて話そうと思った矢先、部屋のドアが開け放たれた。
 「・・・朝メシか」
そう呟くサスケがドアの前にいたのだった。

ブーッ
瞬間、隣から味噌汁が飛んできた。
 「ゲホゴホッ!サスケ君!?」
大蛇丸だ。
むせながらサスケのところを穴が空く勢いで凝視している。
 「何だ…?」
 「サスケ君?本物」
 「だから何だ?」
 「・・・きゃー!これは天変地異の前触れだわ!!!火の雨が降って月が墜落して火山から眼鏡が爆発するわよ!!?」
小躍りをしながら大蛇丸は狂い叫んだ。
 「オロッティー大丈夫?」

心配する私のもとに光の速さでやってきた大蛇丸。
 「どうやって起こしたの!?」
そう耳打ちをされた。
 「…激闘の末…ね」
…あの後二度寝したと思っていたけどまさか起きていたとは。

大蛇丸は少し考え込むと再度私に耳打ちをした。
 「・・・サチちゃん、毎日サスケ君を起こしてくれないかしら?」
 「…え?それってどういう…」
…毎日サスケを起こす?
毎日?
私が?

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あきゅろす。
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