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黒白ノ風
394 新旅
 「うわーぉ」

目の前に広がる光景に感嘆の声を漏らす。
地面に這うパイプと円柱の水槽のようなガラスの容器に這い登るようなパイプが均等にはしっている。
きょろきょろと辺りを見回す私に対してサスケはさも興味がないように淡々と歩を進めている。

 「うわー」
沢山のガラスケースがズラズラと並んでいる。
私はそれを見て感嘆の言葉を漏らした。

自然にできたものもいいが、たまにはこういった人工的なものを見るのもなかなかだ。


 「オイ…」
ふと私が気付いた時にはサスケはある一つのガラスケースに話しかけていた。

 「うわー…」
皆様、ついにうちはサスケさんは頭が狂ってしまった模様です。
サスケがガラスのケースに話し掛けはじめてしまったよ。


 「やっぱり君か・・・」
しかし、ガラスケースからは返答が…
それにこの場所は見たことがある。


 「…ということは大蛇丸は倒したんだね」
 「あぁ…倒したのはオレではないがな。そんなことよりここから出してやる」
サスケは腰に携えた草薙の剣を引き抜くと一瞬でガラスケースを切り裂いた。


大量に溢れる水。
 「やっと出られた…ありがとうサスケ」
その水より人の形がみるみると浮かび上がる。
 「水月、まずはお前だ」

 「・・・!」
どうりで見たことがあったはず・・・ここは水月が幽閉されている場所。
サスケはその水月に話し掛けたのだ。

…あれ、まずは・・・って。
 「・・・え…私ってカウントされてないの!?」
 「当たり前だ・・・お前は勝手についてきてんだからな」

 「はじめましてー」
私を見かねた水月はにまにましながら話し掛けてくる。

そしてサスケに
 「なに、サスケの彼女…」
と問いただす。
 「違う。ストーカーだ」
 「・・・ヲイ」
サスケの即答が何だか痛かった。

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あきゅろす。
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