黒白ノ風
594 葛藤
考えている間に白とナルトはどんどん遠のいていく。
「ついでに一楽のラーメン紹介してやるよ。すげぇうまいんだ」
「ラーメンですか…熱いのは少し苦手です」
「そんなやつこそ食べるべきだ」
「そうですか」
「・・・」
一楽…
久々にテウチのおじさんに会いたい…
みたらしDX食べたい…
ついでに白玉黒蜜クリームパフェも…
あああサイと食べた木綿豆腐も食べたい…
甘味処みたらしはお持ち帰り厳禁だし…
てか私イタチ兄と甘味処巡りした時に
甘味処みたらし、つまり木ノ葉の里に帰ったことになるんだよね…?
いや、もうこの際開き直って…
そうだ。
私は木ノ葉の里に行くのではなく、甘味処みたらしに行くんだ。
「白、ナルト…私も行く!」
意を決して言葉を発し、白とナルトのもとへと駆けた。
「…そうですか。一緒に行きましょう」
「…だな」
一瞬だけ二人の表情がどす黒い笑みになったのはきっと気のせいだと思いたい。
最初から木ノ葉隠れの里に私を入れることが目的だったのか…
ナルトとしてはそうだろうが、何故白が…
白の理由は後で聞くとして、こうなったら仕方ない。
…この二人の策略家には到底かなわないな。
・・・ただ私が甘味とラーメンにつられただけだけれども。
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