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黒白ノ風
591 外観
 「一つ目は、ダンゾウがサチに何かするかもしれないから気をつけろということだ」
 「は?」
ダンゾウ…ダンゾウ…
誰だ・・・?

 「この前、木ノ葉の里の上層部の話し合いでお前の話題が上がった。その時にダンゾウが異常なまでに話題に食いついてた…」

 「・・・」
上層部の…あぁあの包帯ぐるぐるパイナップルじじいか。
最近になってダンゾウについてのあまり良くない噂を耳にする。
原作でも私の中でのイメージは最悪だ。

しかも里抜けをする以前、私はダンゾウに監視をつけられていたことがある。
まぁ暁に頻繁に関与していた私が悪いのだけど。


 「サチに限って何もないとは思うが、一応頭の隅に置いておけ」
 「…まぁ気をつけるわ」



それにしても、よくそんな情報手に入ったよな…一体ナルトの情報網はどうなっているのだろうか。

 「ナルトってまだ暗部やってるんだ?」
疑問を晴らすべく質問してみた。

 「あぁ。今は火影直轄の暗部で綱手ババアの護衛してる…だから暁とかサチとかサスケの情報はよく入ってくる」
 「そっか」
答えはすぐに返ってきた。

きっと護衛がてらに上層部の話を盗み聞きしているのだろう。






 「・・・二つ目はサチ、お前についてだ。今のところお前は、火影直轄の暗部での任務で暁の潜入捜査してるってことになっている」

 「へぇー」
私が火影直轄の暗部で任務ね。
しかも暁の潜入捜査かい。





 「・・・」
ん…?少し混乱してきた。
何で私が暁の潜入捜査やってるんだよ。
 「・・・」



 「・・・あれ、私抜け忍だよね」
 「ああ」



 「火影直轄の暗部?」
 「ああ」



 「…里抜けしたのに暗部?」
 「ああ」



 「つまり、どういうことだってばよ?」
 「表の俺の真似をするな。ったく…
・・・つまり、事実上お前は里抜けしていないってことだ」



 「いやいやいや、私だいぶ派手にやらかしたよね?」
ナルトに殺されそうになった角都助けたり、
木ノ葉の仲間の周辺50mに地雷しかけたり、
サクラに冷たくしたり、
サクラとサイ見殺しにしそうになったり、
せっかくシカマルが埋めた飛段掘り起こしたり・・・



 「それは”任務だった”という言葉で片付く。サチの行動は暁に気に入られる為だ…ってな。あの場にいた者にはそうとだけ言ってある。」




…誰がいたっけ・・・
第10班いの、シカマル、チョウジに第7班のナルト、サクラ、サイ、カカシ先生、後は…あぁヤマト隊長か。


 「いやでもおかしいでしょ…里の情報漏洩とか他里からの目とかもあるし…」

 「・・・それについては
里どうしの情報共有の為に更新される暁のメンバーリストがあるんだが、
毎回何故か所属していたはずのサチの名前があがっていない」

 「・・・」
そりゃあ暁で任務なんてしてなかったもの。
あったとしても、せいぜい買い物か勧誘くらいだった。

 「…ってのが木ノ葉の里が抜け忍に認定しない理由の一つだ」
 「・・・」





 「他にも理由があるんだが…それは見た方が早い」
 「見る?」
何をだろう。


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あきゅろす。
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