黒白ノ風
573 謝罪
「えーと、何かごめんよ。妄想が爆発したみたい」
「…毎度のことだからよ別によい・・・体調も元に戻ったことだしな」
「・・・ウン。」
ここまで時間を稼いだのはいいが、何一つとして真白と長門さんの接触を避ける方法は見つからなかった。
・・・そう、なかったのだから仕方ない。
私は開き直った。
「ん、行くか!」
「あぁ。…古傷に関してだが、医療忍者でもいたら後で診てもらえよ」
「うん!ありがと」
一人と一匹。
巨木の前に堂々と立った。
ゴクリと息を呑み、巨木の表面に手をかける。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・!」
コンコン
木を叩く軽い音が森に響いた。
「すいませーん、長門さんいますかー!」
「友達の家か!!」
次に飛んできたのは真白の豪快なツッコミと飛び蹴りだった。
「全く何なのだおぬしは!敵地に赴くというのに何という緊張感の無さは!?ペインは友達ではないのだぞ!!!」
「おぉう…」
なんだかよく分からないが足止めになった。
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