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黒白ノ風
561 過信
 「知らないな…」

 「・・・」
しらない…か。
本当か、嘘か。



…何となく、勘でもあるが今までの仕草や言い方や間の取り方からして本当だろう。

ペインはナルトと自来也には接触していないということになる。



しかし・・・だ。
ナルトは私の情報をもとにペインと戦う自来也サンを助けに行ったというのに、ペインと遭遇していないとはどうなっているのだろうか。

…一体、どこに…

謎は深まるばかりだ。



そうだ…
 「・・・あ、ありがとね」
 「大したことではない」
ペインと話している途中だということを思い出し、場を取り持つために礼を言った。



 「…じゃあな」
会話がなくなったところでペインはきびすをかえした。
おそらくもう少し準備をしてから木の葉に襲撃に行くのだろう。

 「…うん、気をつけてね」
私はそのままペインの横を通過した。
来た道と同じように、木の葉の里には寄らずにサスケを目指して進みはじめる。

少しの間、固まっていた白も動き出した。





何か言いたげにしている白が、
 「・・・いいんですか?」
やっと口を開いた。
私が木の葉の里に寄らないことに対する質問だろう。

私の元いた里のことを思って出た、白らしい言葉だ。


 「うん」
私はそうとだけ返答した。


 「…木の葉の里に何か恨みでもあるのでしょうか…?」
 「ないよ。むしろ逆」
てか、あったとして私が木の葉に逆襲でもすると思っているのかこの子は…


 「ではなぜ…」
 「んー、じゃあ見に行ってみる?」
意味深に笑みを浮かべながらその場で立ち止まった。
 「えぇ」
白もその場で足を止めた。

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あきゅろす。
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