黒白ノ風
559 慎重
「お前は、サチか。」
その人が驚いたように口を開いた。
「ボクもいますよ」
私は白と再び合流し、それぞれ話し掛けた。
「白もか…まさかお前らが一緒に行動しているとはな…」
「うん。ヘタレペインこそこんな場所で何してんの?小南は?」
・・・そう、謎の6人の正体はペインだ。
私が今話しかけた天道サン以外は見たことがなかったので何だか新鮮である。
「・・・今、小南とは別行動をしている」
ペインからは私がした2つ目の質問の返答のみが返ってきた。
「そうなんだ」
「・・・」
改めてよく考えてみる。
…ここは木の葉の里周辺。
しかもペイン6人が揃っている。
・・・だとすると、することは一つ。
木の葉の里を襲撃しようとしているのだ。
偶然か、必然か、私達は調度その場に居合わせたのだ。
とりあえず…
あまり刺激しないように一旦動揺させてみるか。
「もう一度聞くけどさ…ヘタレ、いや、“長門さん”…6体のペインが木の葉の里に何の用?」
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