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黒白ノ風
558 近森
 「…ここは・・・」

辺り一面が木で覆われた場所で白がぽつりと呟いた。


 「・・・うん」
方向的に予想はしていたけれど…

私達は微量なサスケの気配を探しながら進むうちに霧隠れの里から木の葉の里の周辺まで来てしまったのだ。


 「誰かと遭遇しないように気をつけねば…」
サクラなどとばったり会ってしまったらオシマイだ。
おそらくこの前、私を止めれなかったがために幻術のスキルを身につけ始めているだろう。

まぁもっともな話、今サクラのチャクラは近くにないのだが…



足を進めながらも神経を研ぎ澄まし、僅かな風の音にも耳を傾けた。
森の鬱蒼が目に映り、吹き付けるような風の音と動物達の鳴き声が耳に入った。

特に変わった様子は…
 「!!」
誰か、いる。


私は白とアイコンタクトを交わし、二手に別れて“誰か”の正体を探った。





 「・・・」
1、2、3、4、5・・・6人か。
更に目標へと近づき、人数を把握した。

その中の一人だけ、今までに会ったことがあるチャクラを持っていることも分かった。



 「…あれは…」
自分に問い掛けるように呟いた。

そしてそのまま隠れていた茂みから飛び出した。

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あきゅろす。
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