黒白ノ風
557 根持
「さて、行きましょうか」
「うん!」
これまた豪華な朝食をとった私達。
それからすぐに支度をし、旅館のロビーを通り抜けて外へと出た。
「…で、どちらに行くのですか?」
「・・・ん〜、」
「…?」
「じゃあこっちでv」
私は一度左右を見回し、不思議そうに私を見る白の横を通過した。
「サチさん、これからどこへ行くんでしたっけ?」
「・・・サスケのとこ?」
「そうですけど、その人は今どこにいるのですか?」
「え?そんなの決まってんじゃん!・・・私にも分からないよ」
「・・・」
「・・・」
「ただ何となくこっちからサスケの気配がするような気がするようなしないような気もするような気がするから…」
「・・・」
「…白?」
「あなたの無計画さには毎回呆れを通り超して清々しささえ感じます」
「…それは光栄だね」
「まぁ、別にいいですよ。何たってボクは“暇人”ですからね」
「・・・」
…うわ、まだ根にもってるよ…
「…うん、行こうか」
「そうですね」
こうして腹黒い白との旅が始まったのだった。
変動篇 完
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