黒白ノ風
556 計画
「・・・で、これからどうするつもりなのですか?」
「・・・え?」
いきなり問われ、私はデザートの柿の氷菓子をつっつきながら疑問を浮かべた。
「“え?”じゃあありませんよ。このまま温泉でのんびりするよりもっと他にすることがあるでしょう」
「・・・あ〜…あぁ、まぁ、あるね」
「…先が思いやられますね」
「・・・ウン。…まずはサスケに会ってみたいんだけどさ…」
「いきなりですか」
「…そだね。トビが言うには、サスケはもう昔のようじゃないらしいんだけどさ。実際に見なきゃ分からないこともあるから会って話がしてみたいな〜なんて思って…」
「そうですか」
「白はそれでいいの?」
「えぇ、これといって行くところも、することもありませんし」
「・・・あはっv白ってさ…まさか暇人…?」
そう呟いた瞬間、私の喉元に鋭い氷柱の切っ先が突き付けられた。
「そうですが、何か?」
またもや笑顔で言われる。
実際、目は笑っていなかったのだが…
「何でもアリマセン。」
何て過剰なスキンシップなんだ…
白は私に向けた氷柱をしまい、何事もなかったかのように話を続けた。
「では、明日の朝にここから出発しましょう」
「…そだね。アハハ」
私は返答として渇いた笑い声を出すことしかできなかった。
その後、食事を終えた私は再び温泉へと足を運んだ。
ちゃんと確認したおかげで今度こそは男湯に入らずに済んだ。
そんな感じで私と白はゆっくりと休養をとったのだった。
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