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黒白ノ風
515 支度
小鳥のさえずる声が私に朝を告げる。

 「あはv」

カーテンと窓を全開にして自然の空気を取り込んだ。


 「なんて清々スィーんだv」
今日のお昼のことを考えると、どうも高揚してしまって黙ってはいられない。
もはや自分でコントロールできないほどのテンションである。



私はベットをわざわざ大袈裟に飛び降り、
グキッ
 「あだっ」
足を捻って可憐(?)に着地した。

 「・・・」
まぁ、こういう日もあるさ。うん。



少しの間、捻った右足をさすってから部屋のドアに手をかけた。
 「はぁ、早くお昼になんないかなー?」


 「・・・もう昼だが…?」
 「…!」
私の独り言で終わるはずだったものに、なんと返答が返ってきたのだ。

ドアを開けてから驚愕した。




そこにはイタチがいた。
 「驚いたな…。昼になったからサチを呼びに来たんだ」

 「昼…?」
 「時計を見てみろ」

木造の壁にかけてある時計に目をやった。

12時17分。
確かに昼である。



 「おぉv・・・んじゃ、行こ!!」
 「あぁ」


 「あ!ちょっち待ってて!準備する!!」
 「ゆっくりでいいぞ」

イタチの言葉を背後に私は再び部屋のドアを閉め、身支度を整えた。

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あきゅろす。
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