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黒白ノ風
514 約束
 「…!」
罰として・・・
・・・甘処巡り…?

甘処…
和菓子とか、パフェとか・・・?


私は一瞬固まったが、必死に思考を巡らせ
 「うん!行く!!」
元気に返事をした。

 「決まりだな」



 「あはv」
私は約束をこぎつけるきっかけとなった白をちらりと見た。


 「…フフ、少しおせっかいだったかもしれませんが・・・良かったですね」

 「白ぅ!ありがと!!」
そうやってお礼を述べたところ、

 「別にサチさんのためにやったわけではありませんから」
言い捨てられた。


 「・・・」
…相変わらずナイスな黒さだ。
というかツンデレか…?これは。



 「…うん、んじゃあ明日ね!」
これ以上イタチと白の話を邪魔しては悪いと思いながらも、上機嫌で入口のドアに手をかけた。


その時、
 「ご飯ですよ〜」
鮫の声がアジト内に響いた。



 「今日のご飯は何〜!?」
いったん廊下に出てから大声で問い掛けてみた。




 「フカヒレです!」

 「・・・!」
鮫…遂に禁断のレシピを・・・


先程の話の内容といい、夕飯になったことなども重なり、随分とテンションが上がった。

階段をいそいそと下る。



…まぁ、今日の夕飯はともかく、明日のイタ兄との約束が楽しみだ。
階段を一段一段下る度、自分の頬が自然に吊り上がるのがわかった。

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あきゅろす。
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