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黒白ノ風
513 鼬欲
 「そうだな・・・今したいことといえば、この暁のアジトで今まで通りずっと平和に暮らしていたいのはもちろんだが、サスケともっと話をしていたいし、サチと甘処巡りもしたい。そして白、お前ともこうしてなんでもないような話をもっとしていたい…」

 「イタチさん・・・」
 「・・・ふっ、欲というものはいったん出るとなかなか止まらないものだな…」

 「いいんですよ、それで。」




 「さて、ボクがしたかったことの一つが終わりましたね」

 「・・・?」
したかったことの一つ…?




 「・・・イタチさんはあなたと甘処巡りをしたいそうですよ。・・・そこで盗み聞きしているサチさん」

 「・・・!」
気付かれていたか。
結界をはっておけばよかった。




 「部屋に入ってきたらどうですか?」


 「・・・」
キィ…
私はどぎまぎしながらドアをゆっくりと開けた。


 「…!聞いていたのか」
イタチは私の気配に気付かなかったようだ。


しかし、改まった様子で少し笑いながら続けてこう言った。
 「全くオレもしょうがない妹をもったものだな・・・盗み聞きした罰として、明日の昼に甘処巡りでもしようか」

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