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黒白ノ風
509 思浮
 「・・・逆に問うが、サチやサスケに行くあてがあるのか…?」



 「・・・」
そう思えばそうだ。
このサスケが作った小隊、蛇の目的はうちはイタチを殺すことのみ。

しかし、その目的は、和解という形で消えた。
目的を失った小隊は今や、することや行くあてがないのだ。


 「あは、ないねv」
 「そうだろう」



 「…だから、どうせならここに住んでしまえばいいんじゃないか?」

 「そんな簡単にいいのか…?」
横からサスケが問いた。
 「あぁ」
さも当たり前という風にイタチは返答した。



 「・・・」
暁のアジトに定住するのか…

・・・毎日鮫にご飯作ってもらって、デイダラと修業して…

おぉ…最高じゃないか。





 「今はリーダーがいないからな。一応角都にでも言っておくか」


 「・・・」
あ。
そうだ、ナルトはどうなった…?

ふと思い出した。
ナルトがペインと戦闘をする自来也の手助けに行ったことを。


 「あのさ、リーダーから連絡とかはあった…?」
 「ん?…連絡は・・・ないな」

 「・・・」
連絡がないということは、まだ戦闘中か…?

・・・その場所に行きたいが、この件はナルトに任せたのだ。
私も迂闊には動けない。



 「・・・どうかしたか?」
黙り込んだ私を心配してイタチが様子をうかがってきた。
 「…ん、何でもないよ」
どうにか取り繕った。


 「じゃあ角都のところに行くか」
サスケ、水月、香燐、重吾はイタチの後ろについてアジトの中へと入って行った。



 「・・・」
その後に続いて私も重い足取りでイタチの後を追った。

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あきゅろす。
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