黒白ノ風
508 滴落
「サスケ!・・・置いてくなんて酷いじゃんよ!」
ともかく再開を喜ぶ前にサスケの行動に関して咎めた。
「うわ・・・サチの足きもっ」
しかしサスケは私のひざを見ながら眉をしかめ、呟いた。
サスケにならい、自らの足を確認した。
「…うぉ」
凄すぎて言葉にならない。
膝からは血がしたたり落ち、サンダルを赤く染めていた。
しかも、私が通ってきた道には血痕が・・・
「大丈夫か、サチ?…後で白に看てもらえ」
イタチは心配そうに言った。
「ん、ありがと」
そして私は顔をサスケに戻す。
サスケはまるで気持ち悪いものを見るような目で未だに私のひざをガン見している。
「ちょ!こうなったのはどこの誰のせいだ!!?」
「・・・オレだよな」
「そうだよ!おのれは心配の言葉もないのかァ!?」
「・・・」
「・・・」
「だ、大丈夫…か?」
「・・・」
なんだ今の長い間は…
…まぁ、でも、今ここで言い争い(一方的な)をしてもあまり意味はない。
「イタ兄」
「なんだ?」
「何で暁のアジトに来たの??」
私は本題をイタチに問いた。
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