黒白ノ風
507 道順
鬱蒼とした森が続く。
そこは不気味ながらもどこか懐かしいような雰囲気をかもしだしていた。
「・・・」
サスケやイタチの気配を辿りながら進んでいるのだが・・・
どうもこの場所には見覚えがある。
「・・・」
そうやって考えをめぐらせている中でもお構いなしにサスケの気配は方向転換をよくしている。
・・・何でサッスンこんなくねくね曲がってんの…?
とうとうご乱心か?
「・・・」
なワケないか。
サスケの気配が左に曲がった。
そして2、3歩進んでからまた左に曲がった。
「・・・」
・・・それで、直線上に石があるからその石の手前で右に曲がって、目の前にある大木をジャンプすれば…到着だ。
・・・到着…?
自分自身の思考に驚く。
…なんで私、道知ってんの?
私の思った通りにサスケの気配は右に曲がり、一回高くジャンプした。
「・・・!」
そうだこの場所は…
私も右に曲がってから古びた大木の上を飛んだ。
サスケやイタチ、蛇のメンバーが見えた。
やっとこ追いついた。
「ここは…」
そうだった。
私は暁のアジトへのルートを辿っていたのだ。
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