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黒白ノ風
504 感触



 「・・・」


ひとのこえがする・・・



 「…こ…んで…やれ」
 「・・・!な…でオレが…!」

 「起こ…たら、かわい…うだろ」
 「…フン」



 「・・・」
ここで私は再び眠りについた。






 「・・・ん…」
ゆらゆらと揺れるような感覚を感じて目を覚ました。

ここで太ももからお尻にかけて何か当たっているような、触られるような感覚に気づいた。
 「…チ、チカン…!?」
 「なワケねぇだろ。お前の尻なんか触って得するやつなんかこの忍界にいねぇよ」

 「サスケ…?」
 「あぁ」

 「・・・」
私の下にはサスケ。
そして投げ出された手はサスケの首に回されている。

おまけに私の意思とは関係なしに移動し、どんどん目の前の景色が過ぎ去っていったりしている。


・・・ということは…
 「こ、これは・・・おんぶ…!!?」




 「・・・」
サスケからの返事はなかった。


 「え、ちょ、私重いし…」
 「今さらかわいこぶんなよ。気持ち悪い。・・・まぁ、重いが思っていたほどではない」

 「ヲイ」




 「まったく、素直じゃないな…」
横から顔を出したイタチはサスケの横を走っていた。


 「う、うるさいなぁ…!」
サスケはぎこちない風にイタチに返答した。



何だかそれがおかしくて、嬉しくて私は笑った。

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