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黒白ノ風
503 安堵
 「はぁ〜…」
建物から出た瞬間に気が抜けた。

私はよたよたと老人のような足取りで近くにあるコンクリートの石段に座り込んだ。ひんやりと冷たい感覚が下から伝わってくる。


 「・・・」
そよそよと通り抜けてゆく風が気持ちいい。





 「・・・」
ただ無心で動物のざわめきや木々の擦れる音をぼーっと聞き流していた。


…気が抜けるって、こういうことをいうのか・・・





それにしても…
イタチとサスケ・・・それにトビ、暁、木の葉の里、自来也、ナルト・・・
これから一体どうなるのだろうか…




天を仰ぎながら少しばかり考えてみたが、気の抜けた私の思考回路では何も思い浮かばなかった。


まぁ、そんなことまだ考えなくてもいいか。
しまいにはこんなことも思った。


 「・・・」
何か…
眠いな・・・

心なしか、まぶたが重くなってきた。



突如襲ってきた眠気に対抗できるはずもなく、私の意識は次第に遠退いていった。

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あきゅろす。
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