黒白ノ風
502 不審
「・・・」
「・・・」
少々の無言の後、
「は、話の続きでもするか」
きまりが悪いような顔をしてサスケは対話を再開した。
「あ、その前に…」
「・・・今度は何だ?」
「・・・す、す座ってもいいか…?」
「あぁ」
サスケはイタチに断りを入れてから地面に腰をおろした。
「・・・」
そして何かいいたげな顔をしてイタチを見上げている。
「・・・…オレも座るとするか」
仕方なしにイタチもその場所に腰をおろした。
不器用だが、サスケなりに病を患っているイタチを気遣ったつもりだろう。
「・・・」
私から見てもサスケの行動は挙動不審に近いものがある。
でも、もう大丈夫だ。
私はひとりでニッと笑ってからその場を後にした。
その時
(…ありがとよ…)
サスケから会話術が飛んできたのは気のせいではない。
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