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黒白ノ風
485 気迷
一切の気配を絶ち、影分身を作る。

 「・・・」
 (ここは任せた)
会話術でそう伝えるとコクリとうなずく影分身。



鮫に見つかったら困るな…

気を鎮め、静かにチャクラを練り上げてから印を結んだ。
ブゥゥン
私の周辺に出来た乳白色の丸い物体。

これは結界の一つ。
もちろん柏一族の結界忍術だ。

この乳白色の結界の中にある物、人は外側から見ることは出来ない。
気配も完全に絶つことができる。
人物そのものに触れたりしなければその存在を確認することすら出来ないのだ。


しかも結界の中心は私。
私が移動すれば結界も移動するという寸法だ。



ザッ
地面を思い切り蹴った。





もう私の心に迷いはない。

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