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黒白ノ風
484 絶対
 「・・・」
“このままでいいんだ”
過去のイタチの言葉と私の心境が重なる。
それにはどこか諦めのような、投げやりのような気持ちが付きまとう。



イタチの覚悟…
それを見てしまった。
見せ付けられたと言っても過言ではない。


サスケに聞いてみた。
復讐を止める気はないかということを。
答えは分かっていた。

復讐という名の積年の恨み憎しみをこんなところで…
私の言葉なんかで止めるわけがない。
そう分かっていたのに。



イタチの覚悟とサスケの覚悟、両方を思い知らされて足がすくんでいる自分がいる。



“このままだとサスケはきっと後悔する。”
最後の希望をかけてサスケに言った言葉。




…このままだときっと私も後悔するのだろう。

あの時、私はこの言葉を自分にも言い聞かせていたのかもしれない。


 「・・・」

覚悟とか


そんな
めんどくさいもので


大切な人を
失うくらいなら…







 「・・・このままだと私は絶対後悔する…!」
そう呟きながら、立ち上がった。

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