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黒白ノ風
483 天仰
 「干柿鬼鮫…そして大刀・鮫肌…」
 「・・・!」
いつの間にやら水月と鬼鮫は会話を始めていた。

 「忘れたか?鬼灯満月の弟、鬼灯水月だよ」
 「おぉ…見違えましたよ。大きくなりましたね水月」

 「ここでただサスケの帰りを待つのも何だから暇つぶしに楽しく遊んでもらえないかな…鬼鮫先輩!」
水月は腰に差していた刀の柄に手をかけた。

柄を持ち、構える水月。
次第に何も無かった柄の先に刀が形成された。
その形は再不斬の持っていた首斬り包丁そのものだ。

この刀はもともと柏一族のもので私が勝手に水月にあげたのだ。
想像するだけで柄の先に刀の形が形成されるのでなかなか便利だ。


 「…ほぅ、いい能力の刀を持っていますね。思い上がる前に少し削ってあげましょう」


こうして鬼鮫と水月は戦闘を始めた。



 「・・・」
水月と鬼鮫の戦闘をただ眺める。
ガッ キィイン
刃と刃がぶつかり合い、そして弾ける音がこだます。



 「・・・」
今頃サスケとイタチは顔合わせしているだろう。
天を仰ぎ、思いふける。
これで良かったのかな…?
誰に言うでもなくただ思った。
もちろんだが返答する者は、いない。

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