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黒白ノ風
465 古新
 「はぁ!?いいだろ別に!」
 「いいや良くない!」

 「・・・」
香燐と水月は売店に来てもなお喧嘩をしている。
…というよりこの二人が近くにいる限り喧嘩は一生終わらないと思う。

一体何のことで喧嘩を始めたかというと…
どちらが私の買ったプリンを貰い受けるかということだ。
一つのプリンは開封済み。
しかも半分に割れている。
もう一方は今私が買った新品のプリンだ。
 「プッチンだけは譲れないね!」
 「お前にプッチンは100年早い!!」
 「キミにもね!」
どうやら二人ともプッチンをしたいらしい。
プッチンとは、プリンの裏の小さな棒を折り倒し、空気を入れてプリン本体をプラスチックの入れ物から解き放つことだ。

 「…じゃんけんで決めれば?」
もはやどうでもいいので手っ取り早いじゃんけんを提案する。
 「あ!ナイスアイデア!!」
そう言ってから香燐と水月は己の拳に気合いを入れはじめた。



 「じゃあいくよ・・・…じゃんけん・・・」
 「「ポン!」」
香燐:グー
水月:チョキ

 「おっしゃー!」
 「うわ、くそっ!」
 「じゃあウチが貰うからな!!」
ざまーみろ!…そう呟きながら私の手元から新品プリンをさらっていった。
 「・・・」
この二人といるとホント飽きないな…

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あきゅろす。
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