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黒白ノ風
457 宿屋
午後8時37分。
宿屋の時計で時間を確認する。

サスケたちがいるであろう日光という宿屋に到着した。
今は入口の受付で宿泊する部屋を確認しているところだ。

 「いやあの、だからさ…こう・・・なんていうの…目つきが悪い人で…」
 「お客様。特徴をおっしゃられても困ります。まずあなたのお名前をお教え下さい」
 「ま、マヨラーという名前ですv」
 「・・・」
そう、確認しているのだがなかなかうまくいかない。
うろ覚えてでやっとこの宿に着いたはいいものの、部屋がどこなのか全く見当がつかないのだ。

さすがに宿屋だ。
木の葉の抜け忍、うちはサスケという名前を出すわけにはいかない。
サスケもそれをわきまえた上で宿に宿泊しているだろうし…


 「あの、アレ…黒髪で黒目で着物を着てて、紫のしめ繩と青い布を腰に巻き付けていて・・・」
 「…お客様」
 「あと…髪の毛はツンツンしてて、さっきも言いましたが黒くて青いツヤが入っています」
 「あの…」
 「あ!着物の色は白ですね。下には黒いズボンをはいています」
 「お客さ…」
 「あと、ホントに目つきと口が悪い人なんですけどね…」

 「・・・」
宿屋の受付の人は微笑しながら黙りこくってしまった。
微がひきつっているのは気のせいでありたい。
 「…分かりますか?」
 「・・・」
何とか問い掛けても返答はない。

しかし次の瞬間に受付の人が動いた。

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