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黒白ノ風
455 身分
 「な、何で?」
 「・・・俺は木の葉の暗部。そしてお前は抜け忍だ。サチの頼みは聞けねぇよ」
 「・・・」
 「それにエロ仙人は強ぇ。だから大丈夫だ」
 「・・・自来也サンがやられてもいいの?」
 「俺がサチの頼みを聞かなければ絶対そうなるのか?」
 「…うん。そう決まって…」
・・・決まっている?
ならデイダラの時は…?
私はなにもしていない。
けれど結果はああなった。


 「決まってねぇだろ。まだ起こってないからいくらでも変えることができる。そうだろ?サチ」
 「・・・」

 「サチが俺に言っていることをサチでいうとな・・・俺がいきなりお前の前に現れて、明日真白が死ぬから助けてやってくれ・・・なんて言っているようなもんだ。いきなり言われても実感ねぇよな?それと同じだ」
 「・・・」
確かに。
そんなことを言われても困る。


 「運命なんて決まってるもんじゃねぇよ。そんなもん気にしてたら本当に大切な物を無くすぜ?・・・ってこんなガラでもねぇ話を他人にしたのは2回目か…」



 「・・・」
原作を知っている私は人が死んでしまうのに敏感になって、いつから焦って固定観念を持つようになっていた。
○○○を×××すれば△△△になる。
そうやっていつの間にか物事を肯定して考えるようになっていた。
目が覚めたような感覚だ。

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