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黒白ノ風
454 曖昧
 「あのさ、時間がないから単刀直入に言うけどさ…」
 「なんだ?」
 「・・・」
そういえば言葉整理してくるの忘れてた…
単刀直入になんか言えないやん。
・・・えっとー、イタッチーが危なくて…
違う違う。
自来也が雨隠れの里に潜入して危なくなるから…
そもそも自来也は雨隠れの里に潜入したのだろうか…?

 「あのさ、自来也サンって今どこにいる?」
 「・・・単刀直入なんだかそうじゃないんだか…エロ仙人なら雨隠れの里に行くらしい」
 「・・・」
やっぱり…

 「前に一度さ、私は未来が分かるって言ったよね…?」
 「あぁ」
 「このままだと自来也サンが死んじゃうから・・・だからさ、ナルトも雨隠れに行ってくれないかな…?」
先程私が思いついた考えだ。
私はそちらに行けないのでナルトにお願いしようという寸法だ。
ナルトの強さは今やペイン以上なのでそのナルトが行けば自来也も助かるだろう。
そういった憶測でナルトに物事を頼んでいる。



しかし
 「・・・断る」
返ってきたのは否定の二文字。
 「…ぇ」
一瞬だけ思考が停止したように思えた。

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