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黒白ノ風
452 捜索
 「・・・」
なかなか見つからないな…

日もだんだんと落ちてきて茜色の空に浮かぶ雲が朱や黄色などの影を作る夕暮れ時、背丈の高い草や木々の生い茂る道を私は進んでいた。

辺りをキョロキョロと見回しながらくまなく捜す。
私はある人物を捜しているのだ。



気配を消している忍を捜すのはなかなか難しい。
が、見つからないというわけではない。

・・・しかし気配を消している、暗部の中でももっと優秀な忍はどうだろう。
なかなか難しいどころか塵にも等しいような情報しかないという状況でその人のところを捜さなければならない。
地上10mの高さから針に糸を通すような暴挙に近い。


 「・・・」
この辺りに目当ての人物がいるのは分かる。
だが、詳細は全く分からない。
気配が散り散りとしてしまって検討がつかないのだ。
この状況を切り開ける何かいい打開策があればいいのだけど・・・

 「・・・」
先程より神経を尖らせて気配を探ってみるものの、ただ時間と私の気力が減っていくだけだった。

もうすぐ日が沈む。
私的にこれといって問題はないのだが、私が捜索している人、ナルトが移動してしまうかもしれない。
・・・はたしてどこにいるのだろうか。

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