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黒白ノ風
451 記憶
まずは・・・自来也。

雨隠れの里に潜入し、ペインと戦闘になり、死んでしまう。
はっきりいうと自来也とはあまり接点はない。
しかし私は原作を知っているのだ。
放っておくわけにはいかない。

それにナルトも悲しむだろう。
3年程前からなんだかんだ文句を言いながら自来也の修業に付き合っているナルト。
最近では自分が暗部だということを明かし、自来也からどんどん忍術を学んでいるらしい。
そのへんでいえばナルトと自来也の師弟関係はより深くなっていることだろう。


いくら暗部に所属しているからとはいえ、ペットボトルのような、へこんでも瞬時に戻るナルトのハートにも自来也の死は応えるだろう。
ただでさえ私の里抜けでナルトはまいっているというのに、へこむどころではなく穴が空いて修復不可能になってしまうかもしれない。

・・・これ以上ナルトには悲しんでほしくはないな。


しかし、どうすればいいのだろうか。
自来也を助けたいのももちろんだが、どうしても自来也とイタチのことが重なってしまう。
日にちも時間帯もきっと一緒のあたりだろう。
・・・私が二カ所に存在することは不可能だ。


 「・・・」
そうだ…
いい考えを思いついた私は夕日の木漏れ日が差し込む獣道を方向転換してまた木々を飛び伝い始めた。

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あきゅろす。
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