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黒白ノ風
448 阻止
 「デイダラ、オレがお前の自殺を止めた時、何て言ったか覚えてるか?」
 「あれは自殺じゃないぞ!究極芸術を披露するためにオイラの全てを捧げようとして…」
 「つまり自殺じゃねぇか。何て言った??」

 「・・・旦那のアホ」
 「オレはあの時何て言った?」
サソリはテープレコーダーのように先程から同じ言葉をリピートしている。
 「あほ・・・」
最後にこう呟いてからデイダラは観念したかのように過去の言葉を探りはじめた。


 「えーと、・・・あっ、そうだ…『お前の糞芸術はそんなんで完成か?自爆なんて案外しょぼいな。・・・まぁ芸術に関しては心配すんな。オレ様の永久の美が今後の忍界で更に活躍してやるからよ」

 「・・・」
ほぼデイダラに対するイヤミだ。
そんなイヤミを覚えているデイダラは相当根に持っているに違いない。
私はそう思ってからまだ言葉を続けるデイダラに再度耳を傾ける。


 「それに、今お前がその術を使ったら馬鹿な奴が一人泣くから止めとけ』って・・・」



 「・・・」
えっ…
私は目を見開いた。

サソリとデイダラを交互に見遣る。

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