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黒白ノ風
442 問掛
 「イタチさん!」
イタチのもとへと急いで駆け付けた私達。
白はすぐさまイタチの容態を確かめた。
 「・・・」


ブゥゥン…
白の手の平から優しい光がほとばしる。


 「・・・」
前会った時は全く使っていなかった医療忍術。
白はそれを習得していた。
それに、腕前も目をみはるものだった。

私はそれを見て、何だか自分が全く成長していないような気分になった。



 「・・・」
ただ両手を合わせて祈る。
イタチが無事でありますようにと。

こんなことで死ぬような人ではない。
そんな分かりきったことを思う自分と、もしかしたら…と思ってしまう自分がいる。
首を振り、ネガティブな自分を静める。
ただ助かることだけを考えた。


 「サチさんはどれくらいイタチさんのことを知っていますか?」
不意にだった。
白はイタチに医療忍術を施しながら私に問いてきた。

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