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黒白ノ風
441 事知
 「・・・」
ど、どうしよう…
私は医療忍術が出来ない。
病院に行くにしてもイタチは犯罪者だ。
ちなみに私も里抜けをしているし…

あぁ、今はそんなことどうでもいい。
身近な場所で医療忍術ができる人は…


 「・・・だ、誰か医療忍術の出来る人は?」
私はかろうじて正気を取り戻し、イタチに問いた

 「…白が・・・」
 「分かった!待ってて!!」
慌ててドアを開けてから部屋を飛び出した。

全速力でアジトを駆け回る。




目当ての人物は、キッチンにいた。
 「…で、ひき肉の分量はこれくらいです」
 「なるほど、そうするとキャベツとひき肉がよく絡み合うのですね」
 「えぇ、しかし大切なのは味付…」

 「白!!」
鬼鮫と白でクッキング講習をしている様子だったが私は割って入った。
 「・・・?」
 「・・・サチさんじゃないですか!お久しぶりです」
 「うん久々v」
 「鬼鮫さんにロールキャベツのレシピを教えてもらっているんです。不器用そうなサチさんも一緒にどうで…」
 「それより!イタチが血を…!!」
若干黒い白に懐かしみを覚えながら本題を伝える。

 「…!どこでですか!!?」
 「リビングに…」

 「早く行きましょう!」

白はエプロン姿のまま駆け出した。
もちろん味見用のおたまも片手に携えたままである。

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あきゅろす。
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