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黒白ノ風
42 告白
範囲が木の葉隠れの里全体での鬼ごっこ。
死闘(?)の末勝利したのはイルカ先生だった。
きっかけはというと、ナルトが捕まったことである。

只今私達はアカデミーの黒板前で拘束され、説教をくらっている。
とりあえず眠い。
暇だから縄抜けをしてみたが、これといってすることがないので大人しく話しを聞いている。
まぁ私の聞いているとは、右から左にスルーしているのに近い。
 「明日は卒業試験だぞバカヤロー共!」
イルカ先生はこめかみに青筋を浮かべてながら言う。
それにしても、イルカ先生がこれだけ怒るのも無理ない。
明日は一世一代の卒業試験。
教え子の大いなる成長を確認できる。
私は一回、ナルトは二回も試験に落ちているのだ。
それもあり、説教にも力が入っているのだろう。
 「はいはい」
 「知ってるし」
しかし、そんなイルカ先生の心情とは裏腹に私とナルトはめんどくさそうに言う。
まぁ実際めんどくさいこと極まりないんだけど。
プチ
何かが切れたような音が聞こえたような気がする。
 「変化の術復習テストだ、全員ならべー!!」
どうやら音の発信源はイルカ先生だったようだ。
とりあえずとばっちりはよくないと思う。
教室内はブーイングの嵐に包まれるが、しだいに教室内の生徒は教卓の前に並び、変化の術をしはじめた。

 「次、うずまきナルト!」
イルカは言った。
するとナルトは前に出て
 「変化!」
と言った。
ナルトがそう言ったかと思うと煙に包まれた。
少しして煙が晴れ、そこから現れたのはセクシーかつナイスボディなお姉さん。
金髪で二つしばり。投げキッスなんかもしている。
はっきりいうとそこらへんの人より数倍かわいい。
これをあのナルトが考えたのか。想像力豊かですな。
ブー
イルカは噴水の如く鼻から血を吹いた。
…よくあんなに出るよな。
流石ナルトのおいろけの術。
イルカ先生であれだ。あんまり出すと出血多量で死にますよ。
 「わぁナルトせくしぃv」
 (流石ナルト。日々の修行のたまものだね)
少々ちゃかしてみる。
 「名付けて、おいろけの術!」
 (…後で覚えてろよ)
ナルトの眼光がギラギラと光った瞬間であった。

この後、鼻にティッシュをつめ、イルカ先生が復活した。
そっくりに化けろといわれたからには、私は変化の術で鼻につめたティッシュもリアルに再現した。それで終わらせた。
まぁイルカ先生は呆れていたけど。

なんやかんやでアカデミーも終わり、自分で描いた芸術的な火影岩の落書きを消した。結構力作だったのに。
でも、鼻の穴の中の色は消していない。
どうせ見えないから。一生緑でいればいいと思う。
その落書きを落とし終わった帰り道、私はある決意をした。
 (ナルトー)
あのことをナルトにだけ言っておこう・・・と。
 (何だ?)
ナルトはぶっきらぼうに言う。
 (今のうちに言っとく)
 (だから何だよ)
 (私さ、これから起きること途中まで全部知ってるの)
これはいずれ言わなければならない時が来るかもしれないけど、ナルトに疑問を持たせないように今のうちに言っておく。
どうせいつかは分かると思うから。
ナルトかんがいいし。
 (へぇ、そうか)
対してナルトはというと、私のが明日の晩飯なに?と言うのに対し、肉じゃがだよ。といった口調で当然の如く答えた。
まぁ通常では明日の晩飯何?とは出てこないけど。
 (リアクション薄っ。驚かないの?)
 (別に。理由もなくあれだけ修行してて少し変だ…って最近思ってたからな。理由はそれか。)
流石ナルトだ。本当にかんがいいと思う。
何か私的に決意しなくてよかったかな…とか思った。
 (…うん、そんだけ)
 (そうか)
そして私達は普通に話をしながら家路につくのだった。
明日は卒業試験。私にとっては楽勝だけど、したいことが一つだけある。
私はその構想を練りながら眠りにつくのだった。

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