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黒白ノ風
426 代償
 「サスケとイタチ、アンタら二人は小さい頃からよく知ってるが・・・まさかこんなことになろうとはね…」
 「・・・」
サスケは話を聞いているのか聞いていないのか。
無言で薬や武器を包んだ布の紐をしばっている。

 「あんなに仲が良かったんだがね。まさかイタチが…」

 「・・・」



 「・・・」
あぁ、やっぱり。
ふとそう思った。


…皆誤解している。
イタチのことを。

だけどイタチはそうなるように、皆が誤解することを願って里を抜けた。
全てはサスケの為に。



そして復讐に染まるサスケ。

―オレの名はうちはサスケ。嫌いなものは沢山あるが好きなものは別にない。あと、夢などという言葉で終わらす気はないが野望はある。…一族の復興と、ある男を必ず・・・殺すことだ―

イタチは幼い頃のサスケの中の“優しい兄”という記憶を跳ね退けさせ、“憎むべき兄”…自身を復讐の対象とした。


そのおかげでサスケは強くなったわけだ。
もうこれだけ強ければ十分なのではないのか…。



しかしイタチも頑固だ。
サスケに殺されるまでは真実は告げないだろう。
いや、例え何があろうともイタチの口からは真実が語られることは絶対にない。


 「サスケ…よく考えて行…」
 「もう行く。今まで世話になった」
サスケは猫バアの言葉を遮り、お金を差し出した。
 「・・・」


そうして私達は猫バアのアジトを後にした。

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あきゅろす。
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