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黒白ノ風
425 猫婆
 「うはっ猫ちゃんv」
私を見上げる猫を抱きしめ、ほお擦りする。



サスケ率いる小隊…蛇は薬や忍具調達のため、うちは一族がよく使うという猫バアのアジトへと来ていた。
ここでは様々な忍具等を扱っているようだ。

そのアジトの主、猫バアは猫耳を付けた6、70代のおばあちゃん。
うちは一族とはなかなか関係が深いようだ。


それにしても…
 「はぁ…ふさふさvきみは何てかわゆいおめめをしているんだvふふっ」
かわゆいぞ…v
周りにいる猫ちゃんたちがかわいすぎる。
私は目の前にいる艶のある黒猫をひたすら撫でていた。
手が引っかき傷だらけだが気にはならない。
 「うふふ」


 「ねぇサスケ、サチが危ない人みたいになってるけど」
と水月。
 「いつも通りだ」
それまで猫バアと会話していたサスケはしれっと返答した。

 「・・・」
そして水月は再びサチへと目を向けた。


 「肉球ぷにぷに〜」
 「ほんとだな」
 「あっ、いいな重吾!超なついてんじゃん!」

引っかき傷だらけの私に対し、重吾は慣れた手つきで猫と戯れていた。
その猫はごろごろと喉を鳴らしている。

 「・・・」
…私の撫でてる猫ちゃん、あんな声出してないんだけど。
むしろ
 「シャー」
なんて声出して威嚇してんですけど…



 「兄弟で殺し会うなんて皮肉なもんじゃな…」
 「・・・」
ここで猫バアとサスケの会話が耳に入ってきた。

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