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黒白ノ風
411 計違
アジトに着いたはいいのだが、どうも内部の様子がおかしい。
香燐もそう感づいているようだ。

そのまま歩いていくと、私達の目に倒れている人が飛び込んできた。
私は急いで駆け寄り、引き起こした。
まだかすかに息はあるようだ。
 「・・・」
しかしもう助からないであろう。
その人が発する弱々しいチャクラがそれを物語っていた。


 「大蛇丸が・・・死んだ、という情報から…始まった。…囚人達が暴れ出して…・・・うっ」
かくん
と力無くほうり出された体。
力尽きたようだ。

 「あらら、死んじゃった」
後方からの水月の声。
 「そだね…」
私は力尽きた監視役の男に目配せしながら辺りのチャクラを探った。
入口に沢山と、その入口の奥に数十ものチャクラがうごめいている。


 「香燐、入口の敵は何人くらい?」
 「・・・ざっと54人程度だな。全員呪印つきだ」
 「ありがと」
私と同等だと思っていた香燐の感知能力は私でも目をみはるものだった。
人数に加えて呪印の有無まで。

そうこうしているうちに何かが後方から近づいてくる気配を感じた…。
あと10mほどか。

 「…来た」
サスケはそうとだけ呟くと刀を抜き、身構えた。

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あきゅろす。
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