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黒白ノ風
403 可愛
 「行くv」
サスケと香燐がいるドアの鍵をかけたのは香燐だ。
全くもって大胆なことをしてくれる。

 「・・・?」
サスケは香燐の行動に疑問を持っているようだ。
 「サスケがぁ、どぅしてもって言うならぁ、ついていってやるよぉv」
そんなサスケもお構いなしに眼鏡を外した香燐は可愛いげに上目遣いをしながら言った。

 「随分と気の変わりが早いな…」
それに対してどこまでも鈍感なサスケ。
 「ウチもぉ、見張りとか飽きちゃったしぃ」
詰め寄る香燐。
 「近い…」
サスケはというと相変わらず何ともあっさりした対応だ。

ちょ、そんな返答じゃ香燐が可哀相じゃんか。
そう思った私は
 「うん!じゃあ一緒に行こv女の子いないと何か淋しいんだよね。香燐が一緒なら何だか安心出来そうだし!!」
香燐の隣座りながら香燐の勧誘に応戦してみた。


 「・・・サチ、いたのかよ」
 「・・・」
 「うん!戻ってきたのさ」
 「・・・えぇぇ゛ぇ゛!!」
何を思ったか香燐は何ともいえない声を発しながら先程棚に置いた眼鏡を再び装着し
ズザァァー
と、床を滑らかにスライドした。

 「うわぁお」
行動は可愛いけど何とも痛々しかった。

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あきゅろす。
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