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黒白ノ風
398 行末
 「・・・」
水月は一度容器を傾け、味を確かめてからもう一度容器を傾けてごくごくと飲みはじめた。

 「…うま!・・・飲むタイプのヨーグルトだね!!」
生き返った〜
などと呟きながら手作りヨーグルトを絶賛した。

 「おぉ良かったv…サッスンもトマトジュースうまい?」
味の安心をしながら今度は無言でトマトジュースを飲むサスケに問いた。
 「フン…まぁまぁだな」
 「・・・ぅん。まぁいいや」

トマトジュースはよく煮詰めて味付けを塩でまとめた。
ヨーグルトは牛乳に菌入れてテキトーに冷蔵庫に放置したら何か固まってたのだけれども。

 「…これ何が入ってるの?」
と水月。
特に何も入ってないと言ってもつまらないので
 「えっとねー、さっき収穫してきたワカメともずくと海水と海ぶどうとエリンギとなめこかなぁ?」
そう言ってみた。

 「・・・絶対サチはさっきボクに馬鹿にされたこと根に持ってるでしょ」
 「…はいはい嘘だよ。普通にヨーグルト作って砂糖まぶしただけだよ」
 「へぇー…でもすごくうまいよ」

ここまで褒めてくれると嬉しいものだけど。
露出狂に褒められてもね。
私はまだ水月が先程私を無視しつつ全裸でサスケと会話をしていたことを根に持っていた。
 「長年水槽に詰まってたから味覚障害にでもなったんじゃないの?」
だからこう言ってみる。


 「・・・ねぇサスケ、サチの機嫌はいつ直るのかな?」
 「知るか」
 「・・・」
ボクはここでやっていけるのか…

これからこの2人と旅をするということを想像したらしい水月は肩を落とすのだった。

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あきゅろす。
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