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黒白ノ風
396 危物
 「・・・服を・・・」
 「…??」

 「服を着ろォ!!!!!お前は露出狂か!!?」
限界に達した私は顔を背けながら水月に拳をたたき付けた。
久々のミラクルパンチである。

ドッ ガシャッ
水月はパンチの衝撃で後ろにあったガラスケースを2、3個突き抜け、壁へと激突した。
 「ぐへっ」
断末魔を発しながら液体になる。


 「全く、レディーがいる目の前であんな格好しやがって」
 「え!!?レディー?…どこどこォ??」
水月だ。
額に手を垂直にあて、きょろきょろと辺りを見回している。

コイツは…
 「・・・てか、見回す前に服着て!!…まじ海藻巻くだけでも…」

・・・そうだ。
私は瞬時に瞬身の術を使用し、海へと向かった。
そして手近な巨大ワカメを一枚収穫し、再びサスケと水月のいる場所まで戻った。

 「…あ!偶然にもこんなところにワカメが・・・」
息を乱しながら絞り出すように言う。
…無駄なことにチャクラ使いすぎた…

 「・・・いや今収穫してきたよね…」
 「…まぁ、新鮮だよv」

水月からの冷たいツッコミに返答するとサスケも口を開いた。
 「…チャクラの無駄遣いはするな」 「心配してくれてんの!?」
 「…まぁな」
 「・・・!」
珍しい…!
サッスンが私の心配をするなんて…

 「…足手まといにならないか、がな・・・」
 「・・・」
やっぱりそこですか。

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あきゅろす。
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