黒白ﾉ風
392 突発
「このウスラ！！お前は毎回いきなりすぎなんだよ」
「・・・そう？」
「さっき帰ってきて住居が見つかったって言ったと思えば里を抜けるだと？」
「いきなりじゃないじゃん。ちゃんと順序はふんでるよ」
「どこがだ！！」
「・・・あは」
だって柏一族のこと知ったの今さっきだもん。
「まぁいい、どこに行くんだ？」
「・・・え？」
「行き先のことだ」
「・・・」
そういえば・・・決めてない。
いさ、さっきいきなり里抜け思いついたというかなんというか…
あ、いきなりじゃなくてなりゆきで・・・なったというか…
「・・・いやー、どこに行きましょうかね…」
にっこりと笑みを浮かべながら呟くと、
「・・・」
しばしの無言を経て、
「…ほんとお前って馬鹿だよな」
「・・・」
あの薄ら笑い…本気で呆れてるよ。
「・・・ともかく、オレの体調も完全によくなったわけだ。これからは別行動でもするか」
「あー・・・別行動ね…」
「あぁ、世話になったな」
「・・・うん」
「・・・」
「・・・」
あ、いいこと思いついた。
「今、行き先決まった！！」
「・・・フン…そうかよ」
「私は・・・」
「私はサスケに着いてって・・・サスケと二人だけの世界に行くv」
「・・・」
するとサスケは表情をピクリとも変えずにきびすを返し、行ってしまった・・・
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