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黒白ノ風
389 視点
俺の前から消えるサチ。
 「・・・」
ホントに行っちまった。

一体どうしちまったんだ。



暁の角都って奴に風遁・螺旋手裏剣をあてる・・・
そんな時にいきなり俺に攻撃して、暁に加担して。
俺はそん時反撃しようとしたが、やめた。
サチのチャクラがいつもと違うように感じたから。

追おうとはしたが、俺でも気付かないうちにトラップが仕掛けてあった。

そのトラップを抜け、お前に追いついた。
近づいても気付かねぇ。
わざとかと思って背中に思い切り拳を叩き込んだ。
サチは驚くくらいに吹っ飛んで、下からまた殴れば木にたたき付けられた。
反撃しないサチにいらついて木に首をおさえた。

そこでやっと俺だと気付いたらしい
何してんだコイツは。
人に爆発物投げておいて考え事かよ。

分からねぇ。
くそ、九尾が出てきやがった。

今お前が出てきても制御できねぇよ。
出てくんな。



やっと落ち着いたと思ったら今度は昔のことを思い出した。
昔の、サチとのツーマンセル任務。
夜霧という暗部の忍を俺は躊躇なく殺したんだったな。・・・今…。


今、その時と同じようにコイツを殺せるか。

警戒しているらしいサチは俺を見据え、攻撃に備えている。
反撃する様子は全くといってない。


・・・どこまで甘い奴なんだよお前は。
反撃すればいい、俺を殺して里抜けすればいい。

サチはもうそのくらいの力を持っている。
本人は気付いてはいないが。

サチは元々才能があった。
飲み込みが早く、チャクラの性質を全て使いこなし、スピードがある。
体力は微妙に少なく、幻術に関してはアホとしか言いようがないが。

そして急激な早さで成長し、いつの間にか抜かされていた。
俺が抜かされていたということも気付かないくらいの早さで

それほどまでの力を手に入れておきながらサチは驕りも、傲慢にもなりはしなかった。

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あきゅろす。
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