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黒白ノ風
388 惜別
 「そのためにここに来た」


 「!!」
私は目をあらんかぎりに見開いた。
何を言っている?
あのナルトは偽物ではないのか?

・・・いや、本物。

混乱する自分を冷静な自分が静め、答えを見出だす。


 「・・・」
 「言っておくが俺は正常だ」

 「・・うん」

 「…?なんだよ」
 「・・・本気で殺されるかと思った…」

 「…あぁ、お前がいきなり里抜けするなんて行動しだすから苛ついてぶん殴っちまった。・・・サチならあん位どうってことないだろ?」
 「な…」
 「表のナルトを演技しながら暁メンバー討伐してたらいきなり爆発物投げられ、足元爆破され、更に面倒臭い爆発するトラップ仕掛けられた俺の気持ちが分かるか?」

 「それは・・・えと、すいませんでした」
 「まぁいい、久々にからかいたくなってついやり過ぎちまった」
 (それに思い切りぶん殴れたしな)
 「・・・」
会話術で本音漏れてますよ。



 「・・・次会う時は敵同士になってるかもな」
 「…だね」
意外とあっさりした態度のナルトに驚きを隠しつつも返答する。



 「・・・これだけは言っておく。木の葉の仲間の事だが、傷付けるならまだしも、殺すなんてことがあったら・・・わかるよな?」
低い声色、そしてナルトの最大限の殺気。

 「分かってる。・・・というか私にそんなこと出来ると思ってんの?」


 「そうだったな。お前が里抜けはさておき、犯罪者なんて有り得ないな」
 「当たり前じゃん、私は善意の塊だからねv」
 「は?なかとみのかたまり?」
 「・・・」



 「でも、あまり調子に乗るなよ。お前の場合うっかりなんてことも有り得るからな・・・まぁ、いいとこ超S級不審者及び変質者ってとこか?」
 「ヲイ」


 「ははっジョークだ」
 「・・・」


 「・・・さて、、もう言うことはねぇよ」
 「うん…」


ナルトに背を向け、瞬身の印を組む。


その途中
 「・・・そうだ、まだ一ついうことあったぜ…」
 「・・・?」
 「またな」

 「…うん」
 (ありがとう)
そして、ごめん。
印を組み終わり、術を発動する。
そしてそのままナルトの前から姿を消した。

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あきゅろす。
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