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黒白ノ風
381 軽蔑
ナルトが一人で追ってきた。
しかし・・・

 「…ど、うやっ…て」
怪我を治したか。

 「山中に治してもらった」
 「・・・」
そうだった…ナルトの言う山中・・・山中いのも医療忍者だ。

そうやって怪我を治してもらい、地雷型の火爆術から抜け出した。
暗部のナルトからしてみればあんなもの2、30分ともかからずり抜け出すことがでしる。


 「…サチ・・・何故オレが本気を出してるか・・・・・・分かるよな??」
私の目前にある殺気の塊…
今までにまるで感じたことのないような殺気を当ててくるナルトだ。


 「・・・分か、る…よ」
木の葉の里に対する裏切り。
それも暁に荷担したという裏切り。

私の裏切り行為にナルトは怒っているのだ。

首に宛てられている腕の締め付けがナルトの怒りをいっそう引き立てている。

 「三代目のじいちゃんを裏切り、師を裏切り、里を裏切り、友を裏切り・・・俺を裏切り…その俺の仲間をことごとく裏切った・・・その気分はどうだ…?」
 「…いい、もん…じゃ、ないね・・」

 「・・・サチ、一体どうしちまったんだ…?」
 「・・・」
 「未来とやらを変えることに必要なことなのか?」
 「…違、う・・・」
 「・・・だったら…!」

拘束する手が、緩んだ。

ドサ
重力に逆らうことなく地面に落下した。
 「…っけほ…けほっけほ・・・ハァ…」
首の締め付けがなくなり、やっと新鮮な空気が肺に満ちた。

スッ
そんな私の横に降り立ったのはナルトだった。
見下すように、普段青い瞳はいっそう冷たく見えた。

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