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黒白ノ風
379 示無
チャクラを練りこむ。

ザッ
シカマル達のいる方向へと歩を進める。

私を凝視するサクラを素通りしてそのまま木の葉の里へと向かおうとした。

 「まて!!」
一つだけ私を引き止める声が響く。

ピタリとその場所で止まる。
 「始末しねぇのか?」
シカマルだ。

 「・・・して欲しいの?」
 「そういう意味じゃねぇよ…」
 「用事ができた。それだけ」
 「サチ、本当にどうしちまったん…」
 「そうだ、帰ったらすぐアスマ先生のとこ行きなよ。いい治療法でも見つかってるかもね」
 「サチ!!!よくそんなことが言えるわね!!?今さっき…!まさにそのアスマ先生の仇を討とうと戦っていたのよ…!!あなたはそれを・・・シカマル、いの、チョウジの想いを踏みにじったのよ!!ましてや私やカカシ先生、ナルト、サイ、ヤマト隊長のことも裏切ったの!!」
 「・・・」
 「聞いているの!?」
 「…だけ?」
 「・・・?」
 「言いたいことはそれだけ??」
 「・・・っ」

口ごもるサクラをよそに地面を蹴り、加速した。
 「…ぁ・・・サチ!」

後方からサクラの声が聞こえたが気にしない。
木々を伝い、どんどんスピードを上げた。

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