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黒白ノ風
375 作笑
捕まる…

 「ぅわ…」
蛇に巻き付かれ、身動きがとれなくなる。
 「裏切りの真偽については、木の葉の里でたっぷり話していただきましょうか」
嫌なほどの笑み。
これは本物の作り笑いだ。

 「・・・くっ…」
苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべる。



 「・・・」
ニッ
そして、口角を吊り上げた。

ボンッ
次の瞬間、蛇に拘束されていたはずのサチが跡形もなく消えた。

 「影分身…」
サイはそう呟くき、辺りを見回す。

しかし、もう手遅れである。
 「…!!」
ガッ
サチはサイの後ろから両手を拘束した。
そして言う。
 「捕まえたv」

同時にブレスレットを使用し、サクラと同、じように手足を氷で固定した。

 「ふぅ・・・」
一息つき、飛段を掘り起こしている角都のもとへと向かった。



未だに地面を掘っている角都。
私の予想以上に穴は深かったようだ。
 「手伝うよ」
 「もう終わったのか」
 「うん」
 「…そうか」
短い会話の後、角都と一緒に地面の岩をどかし始めた。

この下に飛段が・・・

 「サチ…」
 「・・・」
この声は…サクラだ。

 「聞いておきたいことがあるの」
 「・・・」
まるで聞こえていないかのように地面に視線を落としたまま削岩を続ける。

そんなこともお構いなしにサクラは口を開いた。

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