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黒白ノ風
373 相手
 「サチ…!!・・・どうして…」
 「・・・」
理由なんて…
ただ木の葉の里にいてはいけないと思っただけ。

 「角都…」
 「何だ?」
 「この二人、私がやるから角都は飛段のとこ掘り返しておいて」
 「…心臓を補充できると思ったのだがな。まぁいい・・・馬鹿を掘り返すのも悪くはない」
角都は飛段の埋まっているであろう場所へと歩を進めた。

 「さて・・・と」
私はサクラとサイに向き直る。
 「!!」
 「しゃーんなろー!!」
瞬間、目に飛び込んだのはサクラの拳。
固く握りしめた拳には相当のチャクラが溜め込んである。
しかし、攻撃が一直線すぎだ。

パシッ
同じように手の平にチャクラをため、攻撃を相殺した。
そしてサクラの拳を握る。

…つかまえた。

パキキッ
同時に放出したのは水の性質を練り込んだチャクラ。
それは私の腕にあるブレスレットを通して凍てつく氷へと変貌を遂げた。

氷はサクラの手首をがっちりと固定した。
 「くっ…」
手が使えないと悟ったサクラ。
足を使おうとしたのだがどうしても動かないらしい。
 「…なに…?」
下に目をやると氷によって足も地面にぴったりと固定されていた。

 「いつの間に…」

 「い…」
“今だよ”…そう言おうとした。
しかし、背後に気配を感じたため口をつぐみ、感知に集中した。

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あきゅろす。
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