黒白ノ風
368 詮索
「…味方してくれるのは大歓迎だが、あれで良かったのか?」
横から伺うような角都の声。
「・・・うん。あれでよかったの…あれが一番いい方法だったの」
自分にも言い聞かせるかのように返答した。
「なら別にいいのだがな…」
「…そういえば、私飛段と直接会うの初めてだ!!」
「・・・そうか。あいつにはあまり期待しない方がいいぞ。顔も悪い。性格も悪い。おまけに言動が頓狂だ」
「すごっ!それは楽しみだ!!」
「・・・」
「…あは」
無理矢理作った気持ちと笑みは直ぐに崩れる。
そんなサチを見兼ねて角都は眉をひそめた。
そして問う。
「・・・サチ、お前はこれからどうするつもりだ?木の葉の里を裏切った。しかもS級犯罪者の俺に加担して」
…裏切った・・・か。
やはりそうなるよな。
一気に現実を突き付けられたような気がした。
「…とりあえず・・・木の葉の里から離れたかったから・・・」
「・・・?それはどういうこ…」
「これから私はうちはサスケと行動を共にする」
角都の言葉を遮る。
今一番聞かれたら答えれない質問だったので。
「そうか」
角都もあまり詮索はしないようだ。
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